命を救う 心を救う
小学校中学年くらいから読めます。途上国の子供たちの医療に全力を尽くす小児外科医、吉岡秀人さんのお話です。「情熱大陸」でも取り上げられた方だそうです。
吉岡さんは中学生の時、アフリカの餓死寸前の子どもをテレビで見てくぎ付けになりました。このような恵まれない子どもたちを救いたい・・・という思いで必死に勉強し、医師になりました。
日本の大学病院での勤務を経て、ミャンマーで診療所を開きます。電気もまともに通らない環境での診察や処置は困難でした。それでも多くのミャンマー人の親子が診察に訪れ、吉岡さんは丁寧に診察しました。
この本では吉岡さんが診察した子どもの何人かをとりあげ、一人一人の子どもと吉岡さんのやり取りが細かく書かれています。中には難病の子どもの写真もあり、驚くかもしれません。
吉岡さんは現地での手術に臨みます。成功して笑顔を取り戻す子ども、どうしても救えなかった子ども・・・このエピソードを読み、私も涙が出てしまいました。きっと読み終えたら心に残るものがあるでしょう。
吉岡さんが新型コロナの影響でカンボジア入国時に隔離されたエピソードもありました。吉岡さんの活動は現在も行われているのです。