うたのすきなかえるくん
とても古いお話です。
現在発売されている本は2007年発刊のものですが、いちばん最初に発刊されたのは1977年です。
ですが、今読んでも全く違和感を感じません。むしろ今この素直なお話が大人にもしみ入ります。かこさとしさんの本は時代を超えて愛されています。
全編ひらがなで、大きな文字で書かれており、小学一年生から読めます。
この絵から、よく国語の教科書に載っている、アーノルド・ローベルの「おてがみ」が思い浮かびました。
「おてがみ」が載っている「ふたりはいつも」のシリーズもおすすめです。
お話も、かえるくんの純粋な気持ちがあたたかい気持ちにさせてくれるところが、似ているなと感じます。
かえるくんは、病気になったかえるちゃんのためにお花を買ってあげたいのですが、お金がなく、仕事をしても失敗ばかり。とうとう大事にしていたギターも売ってしまいます。
そこからお話は二転三転します。それでも終始かえるくんはかえるちゃんのことを思っていて、胸がきゅんとします。
・・・最後まであらすじを書きたいところですが、ぜひ実際に読んでみてほしいです。
このような名作が世に埋もれることなく、いつまでも読み継がれてほしいと思います。