ルミ姉ブログ

聖徳大学司書課程の歩み&おすすめ本&暮らしのこと

生涯学習概論 第2課題

<第1設題 人々が学校を卒業しても、生き生きと「学び」・「地域活動」を続けていくには、どのような方策が考えられますか。あなたの考えを柱立して述べてください>

 

 はじめに

 「創年のススメ」において、福留強先生は新たな目標を掲げて人生に再挑戦する人を「創年」と呼び、中高年、高齢者、40代半ばの女性をその代表的な世代として位置付けている。創年の生涯学習は、個人的な趣味、関心、希望のための「個人の要望」の学びと、社会の存続にとって必要な課題を解決するための「社会の要請」の学びがある。学んだことを地域活動に活かし、それが生きがいとなる。生涯学習や地域活動を続けていくために、現在どのような方策があるか。個人から社会全体へ、それぞれの規模の様々な学び方、活動についてまとめる。

・個人の要望のための学び

 個人の要望による学びは、趣味活動に関わる内容が多い。そのほか、生活の向上、職業上の能力の向上や、自己の充実を目指し、自発的意思に基づいて行われる。図書館などの施設を利用して学習したり、印刷媒体、相談室の利用、通信教育などがある。講演会やグループ・サークル活動で集合して行う学習もある。これらの学習方法は、学習計画の設計が自分ではしづらく、長続きしないことが問題点ではあるが、eーラーニングなど、時間と場所に捉われない学習ができる。

 私自身も学生時代に学びきれなかったことを再チャレンジするために、大学の通信講座で学ぶことにした。資格取得ができたら、それを活かして地域で働きたいと思っている。

・地域活動のための学び

 社会の要請としては、価値観や生活スタイルの多様化に伴う地域コミュニティの衰退が顕著になってきている今、住民参加のまちづくりへの機運が高まりつつある。そのためのさまざまな活動場所がある。

 ①創年のたまり場

 地域の住民が趣味などを通じて集まり、その内容についてさらに高めあう場がある。知人に声を掛け合いながら運動や音楽などを楽しみ、地域の活動を活発化させていくものである。趣味の延長上にあり、気軽に参加できる場である。

 ②創年市民大学

 創年市民大学は、一般的な教養の他に、地域の問題点を解決したり、地域の活性化を図るための勉強をする場として、行政の協力などを得て創設されたものである。学びたい市民の多様なニーズに応え、多くの口座が開設されている。

 ③創年の地域活動

「学び」にとらわれず、地域の創年が自分たちのまちをよくしようと、まちづくりに積極的に参加する活動がある。バリアフリーのまちづくり、健康づくり、子ども支援、観光振興など、各人の創年が持っている特技を活かして活動を行っている。

 ④ボランティア、NPO、起業

 地域活動を一歩進めて、組織的なボランティア、NPO法人への参加、起業して地域振興に貢献する人もいるが、深く浸透していない。これからの情報発信により、更なる発展が期待される。

 おわりに

 個人の趣味や希望のための学びは、個人のニーズに合わせ、さまざまな形態で学び続けることができる。

 創年のたまり場や、創年市民大学は、創年の活動の空間づくりと、仲間づくりに貢献するものである。地域活動への入口であり、仲間と楽しみながら学び、活動を行っていくことで、生きがいをもつことができ、長く地域活動を続けていけるであろう。

 私のすむまちでも、ホームページで多様な生涯学習が行われていることを知った。高齢になっても生きがいを見つけ、地域の活動に参加できると期待している。

 

参考文献:「創年のススメ」福留強著 2008年2月 ぎょうせい

 

2016年12月提出、2017年1月返却

 

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